
LIVING IN KARUIZAWA
軽井沢で暮らす
霧の朝も、葉を落とした森の光も。
軽井沢の風景を、自分たちの暮らしに。
週末を過ごす別荘、都市部と行き来する家、日々の住まい。
気に入った木立のそばで、どんな時間を過ごしたいでしょうか。
碓氷峠に近い東側と、佐久平へ続く西側では、地形も気候も異なります。
同じエリアでも 、木々の密度や斜面、道路との高低差によって、日差しや湿気は変わります。
エリアの特徴、購入前に確かめたいこと、一年を心地よく過ごすための工夫。
土地選びから住宅・別荘の設計まで、建築家の視点でご案内します。

春|残雪の浅間山
PLACES & CHARACTER
軽井沢の、どこに暮らすか
駅からの距離だけでなく、木立・地形・周囲の環境まで。
旧軽井沢
新軽井沢
旧軽井沢は、明治期から続く別荘文化の中心。教会や歴史あるホテルの周囲に、鹿島の森や三笠の別荘地が続きます。
新軽井沢は軽井沢駅を中心とする町。新幹線で行き来しやすく、矢ヶ崎公園や大賀ホールも身近です。
中軽井沢
千ヶ滝
中軽井沢は、駅・役場・病院などが集まる生活の拠点。北へ進むと、星野や鶴溜の森へ続きます。
千ヶ滝は浅間山南麓の大きな別荘地。西区・中区・東区・山の手区など、地区によって起伏や道のつくりが異なります。
南軽井沢
追分・借宿
南軽井沢は、南ヶ丘・南原の林間から、塩沢の美術館、発地の田園、南の丘陵へ広がります。
追分・借宿には宿場の歴史と文学の縁が残り、森の別荘地や御影用水沿いの景色を楽しめます。
地図の線は町境・県境、点は各地名のおおよその位置です。「西軽井沢」とも呼ばれる御代田町は軽井沢町の西隣。北軽井沢は浅間山の北側、群馬県にあります。土地を比べる際は、地名に加えて住所や標高、周囲の木立、普段使う道も確かめてみてください。
御代田
北軽井沢
御代田は軽井沢町の西隣。浅間山南麓の田畑と集落、駅周辺の住宅地が広がり、佐久平や小諸へもつながります。
北軽井沢は浅間山の北、群馬県側の高原。大学村の別荘文化があり、森や牧草地に囲まれています。

夏|木立を映す、雲場池の水辺
KARUIZAWA / FIELD GUIDE
軽井沢で家を建てる前に
土地を選ぶときから、季節ごとの過ごし方まで。設計の際に大切にしたい四つのこと。
01|購入前
面積だけでは分からない、家と庭のつくり方。
道路と敷地の高低差、建物を建てられる範囲、残したい木、水の流れ。家だけでなく、駐車場や庭も含めて、敷地にどう配置できるかを確かめます。傾斜地では玄関や床、デッキの高さを変えた案を比べ、造成や擁壁、工事車両の進入も検討します。
木々に葉がある時期と、落葉後の両方を見られると、土地をよりよく知ることができます。夏の木陰や隣家との距離感、冬の日差し、葉の向こうに見える景色。その違いも、窓や庭を考える手がかりになります。
見学の際は、道路や境界、斜面、気に入った木や景色を写真に残してみてください。販売図面と一緒に拝見すると、現地で感じたことを具体的に伺えます。
接道や地盤に加え、自然保護対策要綱や別荘地の管理規約など、建築の条件も購入前に確認します。町のルールは改正されるため、検討時点の情報を敷地ごとに確かめます。
02|霧と木立
軽井沢の7・8月の平均相対湿度は87%。気象庁の1991〜2020年平年値からも、夏の湿度の高さが分かります。碓氷峠付近では、関東側からの湿った空気が斜面を上がり、冷えて霧が生じます。
設計では、日差しや風の通り道、水が集まる場所を現地で確かめます。地面や床下、室内に湿気をためない工夫はもちろん、留守中の換気や除湿も大切です。落葉広葉樹の夏の木陰と、葉を落とした後の冬の光を生かせるよう、建物の位置や窓を考えます。
残す木は樹種だけで決めず、幹や根元の傷み、風当たり、建物との距離まで確認します。
平年値は屋外の観測地点の値です。敷地や室内の湿度を一律に示すものではありません。

秋|雲場池に映る紅葉
03|冬の滞在
到着した夜から、心地よく過ごすために。
冬も使う別荘では、断熱や暖房の性能に加え、留守中の管理と、到着前後の暖め方を考えます。給湯や配管の凍結対策、停電時の対応、管理を頼める先も、設備と合わせて確認しておきたいことです。
雪の日を想像して、駐車場から玄関までの距離や勾配、荷物の運びやすさ、屋根からの落雪や排水も確かめます。薪ストーブを楽しむなら、薪を置く場所や灰の処理、点検・清掃のしやすさまで考えておきます。
水抜きの要否や方法は、設備・配管・不在期間などで変わります。町や設備メーカーの案内、管理者と確認し、その家に合う運用を決めます。
04|人を招く
人が集まる場所と、一人で落ち着ける場所を。
友人と食卓を囲む週末も、家族だけで静かに過ごす日も。普段と来客時の一日をそれぞれ思い描き、食卓・台所・デッキのつながりと、寝室や仕事をする場所の落ち着きを両立させます。車の置き方、夜の明かりや音も、隣家と森への配慮として考えます。
暮らしも好みも変わっていきます。家具や部屋の使い方を変えながら付き合える空間の骨格を整え、長く使う住まいを考えます。
設計の考え方を読む →

冬|木立の間に続く、雪の小径

STORIES OF LIVING
S CABIN
KARUIZAWA / VILLA
軽井沢に、二つ目の居場所を。
東京を拠点に、季節を問わず軽井沢へ。家族だけの日も、友人や会社の仲間を招く日も。S CABINは、一棟目を和氣がデザインしたご縁から、再び声をかけていただいた別荘です。
なぜ二棟目を、どんな暮らしのために。住まい手と和氣の対話は、独立した記事でたどる予定です。
建築実例 S CABINを見る →
※住まい手と和氣の対談記事は、現在準備中です。
参考・資料・更新確認|
気象庁|軽井沢の平年値
気象庁長野地方気象台|霧の仕組み
軽井沢町|位置と地勢
軽井沢町|自然保護対策要綱等の改正
軽井沢町|冬の水道管理
軽井沢観光協会|東西の気候